■ 掲載開始日 : 2016年06月14日
■ 最終更新日 : 2016年06月14日
 エリーゼを購入するに至った経緯を説明します。

 レビュー本編はこちら
エリーゼとの出会い
コペンに乗って感じたこと
新たな車探し
MT操作の壁と挫折
エリーゼとの邂逅と奮起
ゲーセンでMT操作を練習
どのエリーゼにするか?
運命のエリーゼ
レンタカーで試乗
エリーゼ契約
コペン売却
エリーゼ納車

エリーゼとの出会い

 エリーゼの存在は今を去ること約10年前の2005年頃、PS2のグランツーリスモ4を通して知りました。
 当時からオープンカーを好んでいた僕は当然エリーゼにも興味を惹かれたのですが、
オープンカーであることだけでなく、多くの曲面で構成された優美なデザインも気に入りました。
 ただ、ペーパードライバーだったこともあり、車の性能や利便性等についてはまったく関心がありませんでした。
 「かっこいいオープンカー」、ただそれだけで十分であり、この時点では僕にとって所有したいと思える最高の車でした。
 当時、デスクトップの壁紙にしていた画像。あまりのかっこよさにいつも見惚れていました。

 当時のゲーセン仲間に中古車ショップで働いている方がおられたので、もし車を買うならエリーゼが欲しいと無邪気に話したところ、

 車屋さん「○○くん!400万以上するよ!?それに滋賀でそんなん乗ってたら一発で君って分かるよ(笑)」

 たしかに当時住んでいた滋賀や、通っていた大学のある大阪でも実車を見たことは一度もありませんでした。
 金持ちの道楽的な車なのかな?と思いました。

 その後も、この記事のようにゲームでエリーゼを楽しみ続けてはいましたが、
車を所有・維持する費用の莫大さという現実を知るにつれ、エリーゼどころか、もっと手頃な車でさえ所有するという考えは持たなくなりました。
 「車にハマったら終わりや・・・。いくら金があっても足りひん・・・。」、そう思って車への興味を抑圧していきました。
 まさに若者の車離れです。

 将来、まさか自分がエリーゼオーナーになるとは、このとき本当に夢にも思っていなかったのです・・・。

コペンに乗って感じたこと

 時は2015年、「コペンCero レビュー」で記載した通り、車への興味が一気に高まり、憧れのオープンカーを所有するに至りました。
 このときはフルオープンであることを重視したため、タルガトップのエリーゼは候補から外していました。
 コペンは間違いなく良い車で、以下の重要なことを気付かせてくれました。

 ・オープンカーの開放感は至高であること

 ・アイポイントの低さが迫力や爽快感を与えてくれること

 長年のオープンカーへの期待は間違っていなかったことをコペンは実証してくれました。
 しかし、購入前は必須条件としていた「フル」オープンに拘る必要はないのではないか?と感じるようになりました。
 これは、

 ・運転中、9割方は前方・上方・左右が視界を占めており、この範囲で開放感は十分享受できている
 ・後方が開けているかどうかは、周囲確認のし易さなどに関係はしてくるものの、開放感への寄与度は然程大きくはない
 ・周囲確認については「ルームミラー」、「サイドミラー」、「サイドウィンドウ越しの目視」で十分できるようになった

 という実感から導き出された仮説です。

 そして、もう一つ分かったのがアイポイントの低さの重要性。
 実家や会社の、一般的な高さのアイポイントの車に乗った後にコペンに乗ると、地面の近さが際立ち、同じような速度で走っていても
スピード感があって爽快。「あ、やべ、この車楽しい・・・」ってなります(笑)
 コペンよりもアイポイントの低い車だったら、もっと凄いんだろうか・・・。低アイポイント車への興味は日に日に増していきました。

新たな車探し

 というわけで、タルガトップも含めたオープンカーで、かつアイポイントが低そうな車を調査してみることにしてみました。

 なお、ここでは価格は度外視で、製品として売られていて金さえあれば買えるものを調査対象としています。
 また、いくらオープンカーでアイポイントが低くても、フロントウィンドウがないものは対象外です。
 落下物や風のことを考えるとヘルメットを被らないといけませんし、開放感が大きく損なわれるからです。
 それと、古い車も安全性や品質の観点から対象外としました。

 以下が調査結果。
 一つ、オープンカーじゃないのが混じっていますが、圧倒的かっこよさとアイポイントの低さのため、参考掲載しています(笑)
 一度も生で見たことがありませんが、こういう車が街中に溢れるような世の中になってほしいものですね。

 色が付いているセルはそれぞれ以下のような意味になります。

 ・黄 : 高評価
 ・橙 : 努力や工夫次第で許容できそう
 ・赤 : 許容できない

 見ての通り、コペンCeroは高評価項目が多く、僕にとって良い車であることが改めて分かります。

 さぁ、このコペンCeroから乗り換えたいと思えるほどの車はあるのでしょうか。
 以下、絞り込みをかけていきます。

 まず、エアコンがない車は乗れる期間がかなり限られてしまうことになるのでナシ。
S660 スマート
ロードスター
ロードスターND Z4 E89
sDrive20i
コルベットC7 アヴェンタドール
ロードスター
テスラ
ロードスター
エキシージS
ロードスター3.5
エリーゼ
スタンダード
 テスラロードスター(電気自動車)については充電場所の少なさと、充電に時間がかかることが受け入れられないのでナシ。
S660 スマート
ロードスター
ロードスターND Z4 E89
sDrive20i
コルベットC7 アヴェンタドール
ロードスター
エキシージS
ロードスター3.5
エリーゼ
スタンダード
 これらの中でアイポイントが一番低いものに絞り込もうとしたところ、以下のものがほぼ同等になることが判明。
S660 スマート
ロードスター
アヴェンタドール
ロードスター
エキシージS
ロードスター3.5
エリーゼ
スタンダード
 じゃあ、これらはすべて同じ疾走感が得られるのかというと、そうではなさそうです。
 例えば、アヴェンタドールとエリーゼを比較した場合、この図のようにアイポイントは同等でも下方視界の広さに差が出ます。
 下方視界が広いほうが、より手前まで地面が見えるのでスピード感が増します。

 この下方視界の重要性はコペンで検証しており、少しズリ下がって座ってみると、アイポイントは低くなるものの、
ダッシュボードが相対的に高くなるので、手前の地面が見えなくなることで却ってスピード感が損なわれてしまいました。
 次に、アイポイントはそのままで顔を前に突き出すと、より手前の地面が見えるようになるため、スピード感は増しました。
 このように、アイポイントが低く、かつ下方視界が広いことが目的とする疾走感の獲得に重要なのです。

 この下方視界を比較してみたところ、

 ・S660 : アヴェンタドールとほぼ同じ
 ・スマート : アヴェンタドールとエリーゼの中間くらい
 ・エキシージ : エリーゼと同じ

 となり、かつての憧れであったエリーゼがエキシージと並んでベストという結果になりました!
エキシージS
ロードスター3.5
エリーゼ
スタンダード
 さて、どちらが良いか。アイポイントも下方視界も同じなので、それ以外で比較することになります。
 エキシージはトランスミッションにATがあるので運転が楽チンですが、後方視界が悪いです。
 一方、エリーゼは後方視界は比較的良好そうではあるものの、トランスミッションはMTのみなので運転が面倒そうです。

 実は、上記比較表を作成した当初、MTは赤色(=許容できない)としていたくらい抵抗がありました。
 免許はMTで取ったものの、教習以来一度も運転したことがなく、ATの楽チンさに慣れてしまっていることもあり、面倒でイヤだなぁ、と思っていたんです。
 しかし、これを克服できれば、あの憧れだったエリーゼが、乗り換えるに値する車になるかもしれませんし、慣れてしまえば、むしろATより楽しくなる可能性もあります。

 それに価格まで考慮すると、エキシージは許容限度を遥かに超えていますから、エリーゼがダメだったらエキシージで、ということにはならず、
乗り換えの成否はエリーゼ次第、ということになりました。

MT操作の壁と挫折

 検討の末、エリーゼに絞り込まれました。とはいえ、あくまで机上の検討に過ぎません。
 期待通りかどうかは実際に運転して確かめる必要があります。
 幸い、エリーゼをレンタルしているお店が見つかったので、そこで試乗することを計画しました。

 しかし、前述の通りMTは教習以来一度も運転していませんので、事前に練習しておきたいと思いました。
 幸い、地元の親友がMTの軽トラを所有していたので、事情を話し、練習に使わせてもらうことにしました。

 ちなみに彼は特殊車両を扱う仕事をしており、車関係の知識・経験はかなりのもの。
 その軽トラも、走らない状態のものを3万円で購入し、プラス9万円で公道走行可能なところまでレストアした強者です。
 運転技術についても、クラッチを使わずシフトチェンジする「フロートシフト」をサクッと実演してくれて驚愕しました。
 当然、エリーゼ等のスポーツカーに対する造詣も深く(エリーゼ運転経験もあり)、エリーゼの試乗・購入を応援してくれました。
 本当にありがとう。

 さて、地元に帰り、早速、その軽トラを運転させてもらったのですが・・・、

 各ペダルが異様に軽い。

 その上、靴底が厚くブカブカのシューズを履いていたので、

 ペダルの感触がほぼゼロ。

 友人曰く、「自分用に調整してる。」とのことですが、一般的にも軽トラのペダルは軽いということを後で知りました。
 シフトもたまにうまく入らず、クラッチを踏み直してから入れ直す必要があったり、生まれて初めての重ステに戸惑ったりと悪戦苦闘。
 友人「あ〜、今のトラックやったらミッションブローしてるで(笑)」
 ひぃ〜!

 真冬なのに汗出ました。

 広くて見晴らしの良いスーパーの屋上駐車場でこのザマです。
 友人の「道出てみるか?」という提案に、「全然ムリ、全然ムリ・・・!」と完全にてっちゃん状態

 その日の別れ際、友人は「またいつでも教習したるで言うてや。目指せエリーゼやで!」と励ましてくれましたが、僕の方はというと、すっかり自信喪失状態・・・。
 ペダルの感触については、ドライビングシューズでも履けば改善できるかもしれませんが、それでまともに運転できるという気がしませんでした。

 「こらアカンわ・・・。」

 帰っていく友人の軽トラを見送りながら、冬の夜風が先ほどの汗の気化熱とともに、エリーゼへの情熱をも奪っていくのを感じていました・・・。

エリーゼとの邂逅と奮起

 失意のMT練習から数日、「エリーゼなんて夢やったんや」、「僕にとってはコペンが一番なんや」、「高い金払わんで済んで良かったやん」
と完全に認知的不協和解消モード。
 こうして、エリーゼに興味を持つ以前の日々に戻りつつありました。

 しかし、エリーゼへの未練を振り切るかのようにコペンでドライブを楽しんでいた、そのとき、事件は起きました。

 用事を済ませるべく、とある駐車場に入ると・・・、そこにエリーゼが!
 カッコイイ、マジで。
 そして低い。

 吸い込まれるように隣に停めました(笑)
 コペンのアイポイント高さで撮影。
 エリーゼは屋根の位置になってます(笑)。
 20cmは低いです。
 事前に図面では確認していましたが、実際に目にすると圧倒的です。
 今まで対向車線ですれ違いざまに一瞬だけ見かけることは何度かあったものの、こうやって停まっているエリーゼをマジマジと見るのは生まれて初めて。
 低さのような測れるものだけでなく、何というか全体から醸し出される存在感というかオーラというか、そういうのが凄い・・・。

 忘れようとしてるのに、何で僕の前に現れるんだコノヤロー!(歓喜)

 何てカッコイイんだ・・・。
 乗ってみたい・・・。
 乗ってみて、もしかしたら期待していたほどじゃないのかもしれない・・・。
 でも・・・乗ってみることもせずに諦めるなんてイヤだ・・・!

 消えかけていた炎が赤く燃えさかっていきました。


 MT操作、絶対モノにしたる・・・!!




(後日談)

 マイエリーゼ購入後、火付け役となったこのエリーゼのオーナーであるROYさんのみんカラサイトを発見しました。

 ROYal-house エリーゼ編
 http://minkara.carview.co.jp/userid/127091/blog/

 このサイトのメッセージ機能を通じて、エリーゼオーナーとなる強いきっかけを与えてくださったお礼を伝えさせていただきました。
 また、本レビューへの写真掲載も快諾して下さいました。

 ROYさん、本当にありがとうございました。

ゲーセンでMT操作を練習

 というわけで、エリーゼ試乗に向けてMT操作練習を再開。
 まずはペダルの感触をしっかりと得るためにドライビングシューズを購入。
 プーマの「FUTURE CAT」です。
 軽量で靴底が薄く、これならだいぶ改善しそうです。
 踵もペダル操作に適したデザインになっています。

 さて、地元の親友に軽トラを借りることができるとはいえ、しょっちゅう帰省するわけではありません。
 もっと頻繁に練習できる方法がないか検討し、ゲームをシミュレータ代わりに使えないかと考えました。
 以前、GT5を遊ぶのにハンコンを利用していたのですが、プレイしなくなったので既に手放しています。
 現在はこんなふうになっており、ハンドル部を固定する机が可動式な上、ペダル部を置くスペースもない状態。
 これでは買い直したところでちゃんと設置できません。

 家では難しいということで、ゲーセンに3ペダル式のゲームがないかを調査。
 ほとんどのゲームが2ペダル式の中、唯一3ペダル式のゲームがありました!
 「バトルギア4 Tuned」です。
 稼働開始からもう10年近く経っていることもあってか設置店舗は少なく、関西では1件だけという状況ではありましたが、
幸い、家から車で30分ほどで行けるところだったので、これ幸いと通うことにしました。
 しかも、ありがたいことに1時間700円の時間貸しサービスがあるので、がっつり練習できます。

 レースゲームではありますが、公道走行に向けたMT操作練習のため、安全運転(笑)
 ゆっくりクラッチを繋げて発進。車線に沿って走行。坂で止まってひたすら坂道発進の練習。等々。
 傍から見ると、じつに奇妙だったに違いありません(笑)
 まぁ、だいぶ慣れた頃には普通にレース走行も楽しみましたが。

 このゲームは半クラやエンストがないので、発進のシミュレーションとしてはやや稚拙ではあるものの、操作手順を身体に染み込ませることができました。
 走り出してからのシフト操作は実車との乖離が少ないこともあり、大いに役立ちました。
 ドライビングシューズもイイ感じです。

 ゲーセンでの練習をしばらく続けた後、帰省する日が近付いてきたので、再び軽トラで練習させてもらおうと親友にお願いの電話をしたところ、

 「ごめん、あの軽トラ、会社の先輩に売ることになってん。」

 以前から先輩が欲しがっているという話は聞いていましたが、ついに譲るときが来たようです。
 一回きりではありましたが、貴重な体験をさせてもらい、感謝感謝です。

 こうして、ゲーセンでの練習のみでエリーゼの試乗に臨むことになりました。

どのエリーゼにするか?

 駐車場でエリーゼを見かけ奮起したのは1月でしたが、仕事が忙しく精神的に落ち着かなかったので、レンタカーに乗るのは2ヶ月も後の3月になりました。
 その間、ゲーセンで定期的にMT操作を練習しつつ、もしレンタカーで試乗した結果、乗り換えるに値するものだと判断できた場合、
どの年式・グレードのエリーゼを狙うかについての検討も行っていました。

 エリーゼは登場から20年も販売され続けているロングセラー車です。
 その間、大まかには以下のように展開されてきました。
 セルの色の意味は以下の通り。

 ・緑:必須装備
 ・灰:購入候補外
 ・橙:購入候補(ギリギリ)
 ・黄:購入候補

 エリーゼはこれまで大きく3世代を経ており、それぞれフェイズI/II/IIIとかマーク(Mk)1/2/3とかシリーズ(S)1/2/3とか呼ばれています。
 左からフェイズI、フェイズII、フェイズIIIです。(画像はWikipediaより拝借)

 フェイズIは一番軽量という利点はあるものの、エアコンがないのは致命的(汗)
 また、全世代を通して「ロータスクオリティ」と揶揄されるほど品質には問題を抱えがちのようで、古い世代は特に心配です。

 フェイズIIは10年前、僕が初めてエリーゼに興味を持ったときの世代。
 カッコイイ昆虫顔に変わりました。
 エアコンが装備され快適度が向上しましたが、初期のものはブレーキブースターがなく、しんどそうですし安全面でも不安です。
 これは搭載しているローバーエンジンがブレーキブースターに対応していない(エンジンの負圧を利用できない)ためです。
 しかしその後、ローバー破綻を受け、エンジンがトヨタ製に変更されたことでブレーキブースターが装備されました。
 パワーウィンドウやABSが装備された点もグッド。

 これなら購入対象となりますが、後期の、エアバッグが装備されたハンドルのデザインや併せて変更となったダッシュボードのデザインが好きで、
さらには座り心地の良さに定評のあるProBaxシートがイイなぁ、と思ったので、できればそれ以降のモデルにしたいところ。

 フェイズIIIでは基本的なデザインはフェイズIIを踏襲しつつ、ヘッドライトなど部分的な変更や低燃費エンジンへの変更等が行われました。
 品質も改善されていることが世の中のブログ記事等から窺えます。
 デザインについては、最初は憧れ補正もあってかフェイズIIの顔のほうが好きだったんですが、
毎日エリーゼのことを調べて目にしているうちにフェイズIIIの顔も気に入ってきました。
 元フェラーリのドナート・ココがデザインしただけあってフェラーリっぽいと言われており、その通りだと思うのですが、
個人的にはコルベットC7にも似ていると感じていて、デザインが好きな車なので高感度アップに繋がった次第です。

 ここまで述べた内容だけで判断するなら、一番新しい年式のエリーゼが良いことになりますが、価格を考慮すると、当然新しいものほど高価になってしまいます。
 また、各世代で馬力別に2〜3グレードに分かれていますが、僕にとっては一番低い馬力で十分なので、価格が安くなる最低グレードが良いです。

 結果、「フェイズIIの111R以降、予算が許す限り新しい年式のもの」を狙うこととなりました。

 予算については、自分の経済力や精神衛生を考慮して本体価格で500万円までと定めました。
 近年、新車が100万円近く値上がりしており、最低グレードでも600万円を超えています。
 つまり、選択肢は中古のみということになります。

 中古となると、色は自分でオーダーできず、価格、年式、状態も含めて希望通りのものが売りに出される可能性は高くないため、
以下の優先順位を設けて妥協の余地を作りました。

 ・1位:赤
 ・2位:黄
 ・3位:白

 いずれもソリッドカラーで、これら以外の色のものは絶対買いません。

 また、フェイズIIIのクラブレーサー仕様のように部分的に黒い配色が好みです。
 しかし、特別仕様のためか、中古車サイトを見てても数が少なく、上記候補色のものがあったとしても上位グレード(エリーゼS)派生のものばかりで価格は700万超え(汗)
 まぁ、通常仕様でもロールフープバーとリアトランサムパネルをマットブラックに塗装し、ホイールを黒のものに交換すれば同様のカラーリングにできそうではありますが、
当然その分の費用が嵩みますし予算オーバーとなる公算が高いですから、どれかを妥協することは避けられないと思われました。

運命のエリーゼ

 毎日、中古車サイトをチェックするようになって約2ヶ月。
 購入条件に当てはまる物件は白のフェイズIIと黄のフェイズIII。
 第一希望の赤はフェイズIIIのものがありましたが、グレードが高く走行距離も少なくて価格が予算をオーバー・・・。

 まぁ、すぐに買えなくてもいいし、良い物件を気長に待つとしよう。
 そう考えながら、購入に値するかどうかを判断すべくレンタカーを予約。

 そして、レンタカーに乗る2日前、事件は起きました。

 もはや日課となったエリーゼの中古車チェックのためにサイトを開くと・・・、


 ( ゜Д゜)


 赤、フェイズIII、クラブレーサー、500万円以下・・・


 完 璧 で す 。


 数が少なく価格的にも不利なクラブレーサーなんぞ、途中から頭の中から消え失せてました。
 ありえないと思っていたものを目の前に突き付けられ、しばらく茫然自失・・・。

 何とか我に返り、事実を受け止め、次に頭をもたげたのが、「売却済みになってしまう恐怖」でした。
 「こんな上玉、二度とない。今すぐにでも買いたい・・・。でも、2日後に試乗してみるまでは踏み切れない・・・。でも、早くしないと売れてしまうかも・・・。」
 こんな感じの堂々巡りが長時間続き悶絶しましたが、最終的には、

 500万もする買い物を、じっくり試しもせずに買うことなど到底できない。

 試乗までに売れてしまったら縁がなかったということ。仕方ない。

 という考えに至りました。

 とはいえ、この日以降、中古車サイトを開く前は、売却済みの恐怖でいつも涙目になってました(汗)

レンタカーで試乗

 お目当ての中古車が売れてしまわないかビクビクしながら、いよいよレンタカーに乗る日を迎えました。
 お店は箱根のfun2driveさん。
 予約していたエリーゼが入口で出迎えてくれました。
 購入候補に入っているフェイズII/2008年式/ベースグレードです。
 走ったコースはこの通り。
 新東名をコースに含め、高速道路での走行感も確認できるようにしました。

 さぁ、店長さんからエリーゼ取扱いのレクチャーを受け、いよいよ出発です。
 MT練習の成果を発揮するときが来ました。

 乗ってみて、一番最初に強く感じたこと・・・、

 クラッチペダルがめちゃくちゃ重い。

 軽トラのときとは一転、今度は激重です。
 強化クラッチなどではなく、どノーマルだそうです。
 その上、ストロークも長く、ミートポイントも上のほうで、

 正直、運転し辛いです。

 一度走り出してさえしまえば、半クラは重要ではなくなるし、練習の甲斐もあってスムーズにシフトチェンジできるんですが、発進時はかなり戸惑いました。
 しかも、信号待ちから発進する際、1速に変えるのを忘れてエンストしてしまったり、と踏んだり蹴ったり(汗)
 また、給油を行ったガソリンスタンドは敷地が狭い上に勾配が付いているので、給油後は坂道発進&低速蛇行で道路まで戻る必要があり、
重クラだけでなく重ステのしんどさも相まって死にそうでした(汗)
 これまでのAT車では体験したことのない苦労に参りました・・・。
 なお、翌日、左脚のふくらはぎが軽い筋肉痛になってました(汗)

 期待していたアイポイントの低さはどうか?
 確かに低い。
 そしてボンネットも低く、より手前まで地面が見えます。
 しかし、コペンに比べて劇的に体感速度が上がったかというと、そうは感じませんでした。
 これはコペンのアイポイントも十分に低く、それで目が肥えてしまったことが原因ではないかと思います。

 ただ、より手前まで地面が見えることは、より視界が開けているという点で開放感に寄与する感がありました。
 また、タルガトップについても仮説通り、開放感は十分に享受できました。

 体感速度に大差ないとは言っても、アイポイントの低さ自体にはレーシングカーっぽさというか楽しさを感じましたし、やはりこの点は明確に利点だと思いました。

 コーナリングについては評判通り凄まじいです。
 直線と同じ速度のまま曲がれます(笑)
 GT5Pで初めてF1マシンを操作したときの衝撃に似ています(笑)
 MRであることを筆頭に、車の特性が良いこともありますが、ハンドル径が小さいことも曲がり易さにかなり寄与しているように思いました。
 ワインディングでは普通の速度で走っていても、前の普通車にあっという間に追い付いてしまいます。
 煽ってしまわないよう、だいぶ車間を空けてゆっくり走ったのですが、ナリがナリなので譲られました(汗)

 高速道路でも、追い越し車線をぶっ飛ばしている車がわざわざ減速して、走行車線を走る僕の後ろに入ってガン見してきたりと、凄い存在感です(笑)
 いや、ほんと、めちゃくちゃカッコイイです、この車。

 もう一つ、高評価だったのが、シートの座り心地の良さ。
 フルバケなのでリクライニング調整できませんが、ちょうど良くてまったく問題なし。
 身体の収まりも良く、ヘッドレストに頭を付けてちょうど良い姿勢になるので、とっても楽で心地良いです。
 コペンではヘッドレストに頭を付けると、かなり上向きになってしまい、かといってリクライニングを立てると姿勢のリラックス度が下がる上に、
アイポイントが高くなってフロントガラスの枠が視界の邪魔になってしまう、という状態だったのですが、エリーゼに乗り換えたらそれが改善されることになります。
 ProBaxシートは評判通りの素晴らしさでした。

 途中、芦ノ湖スカイラインの途中にあるレイクビューの展望台で一休み。
 残念ながら富士山は雲に隠れちゃってましたが、神秘的な光景に心を奪われました。
 こちらは芦ノ湖。
 エヴァでヤシマ作戦が実行された舞台です。
 エヴァ初号機が陽電子砲を放った二子山も見えます。
 休憩を終え、試乗を再開すべく屋根を開けようとした途端、雪が降ってきてビックリ!
 クローズでの走行と相なりました。
 この通り、めちゃくちゃ寒かったのですが、暖房がよく効きましたし、それが確認できたことも収穫の一つでした。

 こうして、最低限確認しておきたいことは全て確認でき、無事試乗を終了しました。

エリーゼ契約

 レンタカーでの試乗を終え、帰りの新幹線の中で購入するかどうかについて考えたのですが、

 めちゃくちゃ迷いました。

 買うのなら、すぐにでもお店に連絡して翌日にでも見せてもらうアポを取り付けるべきなんですが、クラッチ操作の不慣れに起因する運転のし辛さが引っかかりました。
 しかし、しばらく乗れば慣れることができそうに思えましたし、そこがクリアできれば後は良いところばかりです。
 とはいえ、あのアイポイントの低さを獲得するのに500万というのは割に合うのだろうか?と、急に冷やかに合理性を求める自分が顔を出してきました。
 結局、この日は決断できず、お店に連絡はしませんでした。

 翌日、ドキドキしながらお目当ての中古車をチェック。ホッ・・・まだ残ってます。
 昨日からずっと悩み通しでしたが、やっぱり欲しい気持ちもありますし、後はお店で実際にモノを見て最終判断を下すことで腹を括りました。

 早速、お店に「購入を検討しています。急で申し訳ないんですが、明日の昼頃に現物を見させてもらってもよいでしょうか?」とメール。
 ほどなく返信があり、電話でお話することに。

 店長さん「○○様、こちらのエリーゼは問い合わせが殺到しておりまして、明日の昼までに売約済みとなる可能性もございます。朝に来ていただくことはできませんか?」

 僕 「 朝 行 き ま す 。」

 翌日、がんばって早起きして新幹線に乗り込み名古屋へ。
 お店の最寄りの駅で、昨日電話対応してくださった店長さんが迎えに来てくださいました。
 お迎えの車がエリーゼSというのが憎いです。
 何気に、これが生まれて初めて見る&乗るフェイズIIIです。
 お店までの道中、生まれて初めて助手席からエリーゼを体験したのですが、

 いや、やっぱ尋常じゃなく低いわ、この車。

 先日の試乗では運転に必死で余裕がなかったのか、そのとき以上に感動しました。
 購買意欲アップです。
 お店に到着しました。
 オートプレステージさんです。
 ロータスの正規ディーラーです。
 エリーゼはデリケートな車なので、正規ディーラーというのは安心感が大きいですね。
 店内に入ると、ショールームにエキシージやらエヴォーラやらが展示してあり、ゲームくらいでしか見たことのなかった高級車を生で見れて興奮しました!

 店長さん「ささ、まずはモノをご覧になってください。」

 店長さんに案内され、ついにお目当てのエリーゼと対面することとなったのですが・・・

 見た瞬間に即決した。


 カッコイイ、マジで。


 そして赤い


 コペンの赤はパール色で、高級感があって、それはそれで良かったんですが、その分、赤の純度がトレードオフになっていました。
 それに対し、このエリーゼの赤はソリッド色なので極めて鮮烈な赤です。
 スペクトルで表現すると非常に鋭いピークを描きそうな鮮やかさです。
 これっすよ、これ!

 クラブレーサー限定のボディ同色シートも最高にカッコイイです。

 今までの迷いは何だったのか。

 保険やメンテ等、いくつかの事項を確認後、契約書に押印。
 この瞬間、ついに

 エリーゼオーナーになりました。

 契約を終え、帰路に付きました。
 澄み渡った空が門出を祝ってくれているかのようです・・・。

 納車は数週間後。
 楽しみです。

コペン売却

 エリーゼへの乗り換えが決まりましたので、コペンCeroは手放すことになりました。
 わずか8ヶ月ほどの所有期間でしたが、オープンと低アイポイントの素晴らしさを教えてくれました。

 最初からエリーゼを買ってたら良かったか?
 否、まずは運転し易いコペンでたくさん運転経験を積んだことは大いに意義がありました。
 コペンCeroとラストラン。
 実家の近くにて。
 一度きりとなりましたが、桜をバックに撮れて良かったです。

 走行距離は5000kmほどで、状態も良かったので良い値で買い取ってもらえました。
 かなりエリーゼ購入資金の助けになりました。
 感謝感謝。

 短い間やったけど、ほんまありがとうな。
 次のオーナーさんも幸せにしたってな。

エリーゼ納車

 いよいよ納車の日がやってきました。
 アクセルを踏んでクラッチを繋ぐと走り出す、マジで。ちょっと感動。

 つーか、

 排気音めっちゃええし。

 以前のオーナーさんが、5ZIGENという有名なメーカーのマフラーに換装されてました。
 アフターファイヤーもパンパン鳴ります。
 テンション上がりますね。

 お店の方たちに見送られ、いざ出発。
 途中、御在所SAで休憩していたら、なんとエキシージオーナーのご夫婦が声をかけてくださり、ロータス談義に花が咲きました(^_^)
 以前、初代のエリーゼを所有されていたこともあるそうです!
 「飛び石には気を付けてね。」と、ありがたいアドバイスもいただきました。
 納車したばかりで、こういう出会いがあるなんて運命を感じますね。
 実家のある滋賀に着きました。
 滋賀を象徴するスーパー「平和堂」をバックにパシャリ。

 車屋さん、ついにエリーゼで滋賀を走る日が来ましたよ(笑)

 この後、兵庫の自宅へ帰宅。
 二週間くらいで重クラや重ステにもだいぶ慣れ、発進や徐行もスムーズに行えるようになりました。
 これからのエリーゼライフが楽しみです。
エリーゼ S3 CR レビュー <本編>
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