■ 掲載開始日 : 2015年09月30日
■ 最終更新日 : 2015年10月01日
 軽自動車で唯一の電動ハードトップオープンカー「コペン」の最新モデル「Cero」を購入しました。
購入動機
選定理由
外装
内装
収納
アクセサリー
走行
車載動画
ギャラリー
まとめ

購入動機

 運転免許は14年前、時間のある学生のうちに取っておいたのですが、ずっとペーパードライバーでした。
 実家に車はあったものの、所有者の父が、保険料を抑えるため運転者の年齢を下げたくなかったのと、
運転に伴う相応の危険を心配したため、運転させてもらえませんでした。
 まぁ、自分の生活面では、これまで実家、下宿ともに公共交通機関が便利な場所だったので、特段不自由することはなかったのですが。

 ところが、2年ほど前から父が高齢のため運転が億劫になってきたのと、会社で社有車を運転できると役に立つことが多いことから、
実家の車で運転の練習をするようになりました。
 実家の車はスバル R2です。
 最初は久々の運転で怖くて怖くて仕方ありませんでしたが、助手席の父から助言を受けたり、交通教則を復習したりしながら、
次第に感覚を取り戻していきました。
 すっかり慣れた頃には、恐怖感は薄れ(適度な緊張感はありますが)、「うひょー!」という感じで楽しくなってきました(笑)

 こうなるともう車への興味は増幅するばかり。
 昔からの憧れであり、これまでは抑圧してきたオープンカー所有への想いがどんどん高まってきました。
 お金のない学生の頃ならすんなり諦められますが、仕事でお給料を頂けるようになり、買えんことはないという状況も後押ししました。

選定理由

 選定にあたって、以下の条件を重視しました。

■ オープンカー (必須)

 絶対条件です。
 ただし、ロータス エリーゼやホンダ S660のような所謂「タルガトップ」ではなく、後方も開けた「フルオープン」です。
 元々は開放感のみを期待していましたが、運転するようになってから、車線変更時等の後方目視確認時の視認性の高さへの期待も加わりました。

■ 電動ハードトップ (優先度:高)

 幌と比べてハードトップのほうが防犯や音楽鑑賞の面で良さそうに思いました。
 さらに電動で開閉できたほうがスマート。
 もしかしたら自分にとっては幌で十分という結論に至るかもしれませんが、まずはハードトップで。

■ 高速安定性 (優先度:高)

 実家への帰省など、高速道路を走行する機会は多くなります。
 R2で高速道路を走ると、ふらつきを感じることがあって怖かったので、安定感のある車が良いと思いました。

■ 加速性能 (優先度:低)

 高校生の頃、知人のランエボでシートに押さえ付けられるような加速を体験させてもらい感動したのを覚えています。
 それが今の自分にとってどれくらい重要かというのは曖昧なのですが、あったほうが楽しそうではあります。
 優先順位は低め。

■ 経済性 (優先度:中)

 車両価格はもちろん、維持費も安いに越したことはありませんが、あくまで自分が求めるものに対して割に合う費用かどうかです。


 これらの条件で購入候補を挙げていき、「BMW Z4 E89」、「マツダ ロードスター ND」、「ダイハツ コペン LA400K」に絞り込まれました。
 最終的には、まだまだ運転に余裕がないので、狭いところなどでも走り易そうで維持費も安い軽自動車のコペンに惹かれました。
 もちろん、加速など車の性能的には他に劣りますが、自分が車に何を求めるのかを明確にするための入門車という位置付けでもコペンが良いと思いました。
 さらには、検討していた2015年5月頃は、翌月に新型コペンの第3モデル「Cero」の発売が控えており、
このデザインが自分にとって一番良かったことも大きかったです。

 こうして、コペンCeroに照準を合わせ、いざディーラーへ。
 細かな疑問点の解消や試乗を経て、購入に値すると判断。
 先行予約を経て5月下旬に契約、7月下旬に納車となりました。

 納車を待つ間、オーナーが参加できる(現在はオーナーでなくても可)工場見学に参加しました。
 1台1台を手作業で丁寧に組み上げたり検査をする様子に感動!
 大事に乗ろうという気持ちが強くなりました。

外装

■ ボディカラー
 ご覧の通り赤(マタドールレッドパール)です。
 燃えるような赤が好きなので。
 車種によっては赤以外の色が良いと思うこともありますが、コペンCeroは断然、赤です!
■ サイド
 一般的な軽トールワゴンと一線を画す車高の低さ。
 ツートンカラーで、一層低く見えるのが良いですね。

 でもクローズ時のカタチはあまり好きではありません・・・。
 オープン状態はイイ感じです。
■ フロント
 初代コペンと同じく、かわいらしい丸目が特徴的です。
■ リア
 以前から好みだったフェラーリ カリフォルニアのリアをデフォルメしたような感じで気に入ってます。
 初代では尻下がりなテール形状で、高速走行で揚力が発生し易かったようですが、新型ではダックテール形状になって改善したそうです。
 実際、高速走行の安定感は抜群で、このテール形状の恩恵は大きそうです。

 オプションで付けたバックドアガーニッシュ(メッキ)とナンバーフレームセット(メッキ)がアクセントとなって気に入っています。
 ロールバーにはオプションのメッキカバーを付けました。
 断然メッキがイイです。
■ ライト
 左がスモールランプのみ点灯、右がヘッドライトも点灯させた状態です。
 白色LEDで今風な感じです。
 フォグランプはオプションで、ハロゲンとLEDがあるのですが、こちらもLEDにしました。
 ほとんど使うことはないと思いますが、一応付けておきました。
 テールライトは放射状のデザインがユニークです。

内装

■ 配色
 ベージュと迷いましたが、思い切って外装と同じ赤で統一しました。
 契約後は、ベージュのほうが良かったのでは・・・とモヤモヤしていましたが、納車後に実物を見て赤で良かったと確信しました。
■ シート
 スポーツタイプで、適度なホールド感が心地よいです。
 ちゃんと深く座れば長時間のドライブでも疲れにくいです。
■ フロアマット
 サードパーティー製のZEROスペシャルバージョンの赤を購入。
 純正にはない一面真っ赤なデザインで、レッドカーペットのような豪華さがあって気に入っています。
■ インパネ
 ナビやオーディオのスペースなしという潔さに惚れました。
 ダッシュボードもスッキリ。
 全体的にシンプルながら、赤のガーニッシュが良いアクセントになっています。

 各種ボタンの大きさや押し応えもイイ感じです。
■ ハンドル
 ハンドルは本革で、とても触り心地が良いです。
 試乗の際に気に入り、購買意欲を高めた要素です。
 また、太さや径も程よく、操作が快適です。
 PCのマウスのように長時間、直接触れるパーツだけに嬉しい限りです。

収納

■ グローブボックス
 一般的な軽自動車と同じ感じだと思います。
■ ドアポケット
 まだ一度も使ってないです。
 何に使うと便利かな?
■ センターコンソール
 たくさん収納はできません。
 サングラスの収納に使っています。
 なお、蓋の裏にチケットホルダーがあり、駐車券などを留めておけます。
 説明書を読むまで気付かず、サンバイザーの辺りを一生懸命探しました(笑)
 たしかに、ここならオープン時に風で飛んでいってしまう心配がありませんね。
■ バックパネルポケット
 タブレットや薄めの冊子を収納できます。
■ トランク
 オープンにする場合は、このように仕切りを取り付ける必要があり、収納は仕切りの外側に制限されます。
 それでも大きめの荷物が積めるので重宝しています。
 さらには、仕切りの下部にもわずかにスペースがあるので、三角板やタブレットなど薄めの荷物を収納できます。
 もちろんクローズであれば、この容積を丸々使えますので、かなりの荷物を収納できます。

アクセサリー

■ ETC
 ETCは純正のスタンダードモデルを選択。
 アンテナ部はこの位置に取り付けられました。
 LEDの光でETCゲートを通過できる状態になっているかどうかを確認できて便利です。
 車載器のほうはセンターコンソール内に取り付けられました。
 センターコンソールを閉めた状態では音声が聞こえ辛くなってしまいますが、音量を最大にしておけば聞き取れます。
■ ドライブレコーダー
 ドライブレコーダーは、事故の証拠記録や警察の言いがかり対策、運転の復習等のために取り付けました。
 重視した要素は以下の通り。

 ・西日本LED信号対応(必須)
 ・HDR対応(必須)
 ・電源喪失対応(必須)
 ・解像度1280×720以上(できれば)
 ・ディスプレイなし(できれば)
 ・産業用メモリ(できれば)

 そして、ECLIPSEのDREC200がこれらを全て満たすことが分かったのですが、どこかで見たことがあるなと思ったら、純正のドラレコと同じ(OEM)でした。
 純正で取り付けてもらうほうが安心なので、純正にしました。

 エンジンをかけたら勝手に録画が始まるので便利ですし、もしmicroSDカードを挿入し忘れていたら警告音を鳴らしてくれるのもグッドです。
 走行後、microSDカードはPCに挿してDRViewerというソフトで再生したり任意のシーンのバックアップを取ったりできます。
 エクスプローラで直接映像ファイルを再生したりコピーしてバックアップを取ったりもできますが、
DRViewerを使うほうが付属情報(位置、速度、加速度)も併せて扱えて良いです。
■ スマホホルダー
 オプションでカーナビを付けることは可能でしたが、その場合、ダッシュボード上に出っ張ってしまうのが気に入らないので取り付けませんでした。
 代わりに、これまでR2の運転時に愛用していたスマホのYahoo!カーナビをコペンでも使うことにしました。

 スマホはMIRAREEDのPH-1505を介してエアコンフィンに固定しました。
 ちょうどよい位置ですし、エアコンの風を大きく妨げることもないので満足です。
 横向きにしてテレビを楽しんだりもできます。
■ USBカーチャージャー
 カーナビは電力食いなので、アクセサリーソケットから電力を供給してやります。
 そのためにサンワサプライのCAR-CHR68Uを購入しました。
 シンプルで美しいデザインが気に入りました。
■ カーオーディオ
 車のスピーカーを利用してオーディオを楽しみたかったのですが、そのためにはヘッドユニットを取り付ける必要がありました。
 ヘッドユニットはパイオニアのDEH-970を選びました。
 音源はスマホにして無線で接続したかったのでBluetoothに対応していることと、オートタイムアライメントなどの高度な機能を有していることが選定理由です。

 問題は取り付け箇所でした。
 ダッシュボードに1DIN機器を取り付けるキットは売られているのですが、2DINのカーナビほどではないにしろ出っ張ってしまうのは抵抗がありました。
 それに、選曲や音量の操作は後述のステアリングリモコンで行うつもりだったので、直接ヘッドユニットに触れる機会は最初の設定くらいで、
それ以降はただのDSP&アンプ的にしか使わないので、手の届く場所である必要はありませんでした。

 そこで、グローブボックス内に取り付けようと思い、カーショップにお願いしに行ったのですが、
60°以上立ててはいけないというDEH-970の制約に反してしまうとのことで断念。
 代わりに、グローブボックス下部なら取り付けられそうとのことだったので、そこでお願いすることにしました。
 収納スペースを犠牲にせずに済み、結果的にはベストでした。
 オートタイムアライメントとオートイコライザーのためにマイクを接続し補正を実施します。
 結果、音像の位置については、補正前は右に寄っていたのがピタリと正面になりました。
 オートイコライザーの結果も悪くはなかったのですが、プリセットの「Clarity」のほうが好みだったので、そちらに設定しました。

 このマイクを用いた自動補正技術は、14年前に同じくパイオニアのAVアンプに初めて搭載されたもので、
当時ホームシアターにハマっていた自分も興味を持ったのですが、そのときの自分には手が届かない高級機の機能だったので憧れのままでした。
 14年の時を経て、まさかカーオーディオでお世話になるとは夢にも思っていませんでした(笑)
 音像が正面になるのは、ツィーターがピラーに付いていることも貢献しています。
 初代コペンでは付いていなかったそうです。
 ナイス改良ですね。
■ ステアリングリモコン
 オーディオの操作はSatechi Bluetooth Button Series (Media Button)で行います。
 これで、スマホの画面はカーナビのまま、手元でオーディオ操作が可能なので便利です。

走行

■ アクセル/ブレーキ操作
 停止状態から最初の加速はR2に比べて特段良いというわけではないのですが、間もなくターボが効き始め、クンッと軽やかに加速していく感じがあります。
 その後の加速は特段良いという感じはありません。
 もちろん、ベタ踏みしてもシートに押さえ付けられるような加速は得られません。

 エンジン音は心地よい低音で、軽自動車っぽさがありません。

 驚いたのはアクセルを離したとき。
 減速が非常に緩やかで、とてもスムーズに転がっていきます。

 ブレーキは、踏み込み具合に対するブレーキの効き具合が、自分好みのR2のものに似ていてグッドです。
 仕事で乗ったある社有車のブレーキは効き具合が急で不快でした。
 そういう車が存在しうるということを知って不安だったのですが、コペンがそうでなくてホッとしました。
■ 高速走行
 R2のときはふらつき感があって怖かったのですが、コペンはとても安定していて快適です。
 低い車高やダックテールなどによる空力特性が効いてそうです。

 オープン時の風は強めに感じますが、気になるほどではありません。
 風の音はけっこう大きいですが、音楽は音量を上げれば十分楽しめます。
 しかし、トンネル内の煩さは半端ないので、音楽をまともに聴けません(汗)
■ アイポイント
 R2に比べて明らかに低いです。
 地を這う感覚がスポーティーで楽しいです。

 その分、最初は周囲把握の感覚に慣れず恐怖感がありましたが、次第に慣れました。
■ 体感温度
 7月〜9月の間、オープンで走った感想としては、陽射しで熱せられて暑くなりますが、走行中の風で涼しめるので辛くはないです。
 エアコンで冷風を出せば、十分快適です。
 陽射しを避けられる高架下道路や夜の走行はエアコンなしでも快適です。
 9月の夜の阪神高速5号湾岸線を走ったときは寒くて暖房を入れたくらいでした。
 風の冷却能力の高さは伊達ではありません。

 寒い季節ではどうなのかは、これからなので未体験ですが、オープンでも暖房とシートヒーターで快適に走れるそうです。
■ ハンドル操作
 R2と特別違いを感じるようなことはありません。
 高速でコーナリングとかしたら違うのかもしれませんが。
■ 後方視界
 まず左側から。
 オープン時の見通しの良さは期待通りで、車線変更時の後方目視がじつに快適です。
 クローズ時も、すぐ後方にリアウィンドウが位置する関係で、意外と見通しが良いです。
 次に右側。
 オープン時は、こちら側も抜群の見通しの良さ。
 クローズ時は一転して、太いピラーが邪魔して、かなり見通しが悪くなります。
 サイドミラーの死角はカバーできるので大問題ではありませんが。

車載動画

■ 再度山ドライブウェイ
 青々とした木々が頭上を流れていく感覚はオープンカーならでは。
■ 新御堂筋
 終盤、箕面市を臨む下り勾配部が好きで、コペンを買う前は、千里中央駅からタクシーでキューズモールに向かうとき、
いつもここをオープンカーで走りたいと思っていました。

 モノレールの周辺もお気に入りです。
■ 明石海峡大橋
 垂水PA ⇒ 垂水JCT ⇒ 舞子トンネル ⇒ 明石海峡大橋 ⇒ 淡路SA。

 頭上を越える鉄塔が大迫力です。

まとめ

 昔から憧れだったオープンカーをついに所有。
 陽射し、風、音を受けながら走るのは本当に気持ちイイです。
 周囲確認のし易さも運転を快適にしてくれます。

 晴れの週末は無理やり用事作って運転してます(笑)
 実家への片道1時間ほどの高速走行も楽しくてあっという間です。

 オープンカー最高!
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