・ 掲載開始日 2007年11月25日
・ 最終更新日 2007年12月13日
PS3用コントローラのバーチャスティックハイグレードをXBOX360で使えるように改造しました。
XBOX360版バーチャファイター5のためにXBOX360用スティックを購入しようとしましたが入手困難であること、VSHGの操作感が
アーケードと遜色ない、ワイヤレスにできるという利点から改造することにしました。
改造はXBOX360用ワイヤレスコントローラのボタン部をVSHGのボタンに繋げることで行います。
VSHG分解
XBOX360コントローラ分解
配線
使用感
○ VSHG分解
まずVSHGを分解します。
裏板を外します。
上部ボタン列の基板を外します。
天板を固定しているネジを外します。
基本的にはペンチでナットを回せば良いですが、狭い箇所に
あるものはハサミで回せます。
天板を外します。

ボタンの配線接続部はかしめてあるので、ペンチで
引っこ抜きます。

レバー配線のコネクタ部も外します。
レバーは全方向が共通電極を持っています。
XBOX360はどうも上下と左右もしくは全方向で端子が
分かれているので、パターンカットを施しておきます。
(写真一番下のカットは余計でした)
○ XBOX360コントローラ分解
次にXBOX360用ワイヤレスコントローラを分解します。
裏側のネジを外します。
特殊なネジで、トルクスドライバという工具を使います。
サイズはT8、真ん中に穴があるものを使います。

ネジは電池収納部のシールに隠れているものがあるので
気をつけます。
裏側のカバーを外します。
基板を取り出しVSHG内に収まるように不要な部品を
外していきます。

まず振動用モータを外します。
LT、RTボタンを外します。
外すときは可変抵抗の足に半田ごてを当てておきます。

取り外した部分に配線処理を施さなければいけませんが、
最初はそれに気付かず進めてしまいました。
(後ほど説明します)
電池用端子を折り曲げます。
ここまでやれば厚さは大丈夫です。

次に配線するボタン部をヤスリで削って金属面を露出させます。
○ 配線
VSHGのボタンとXBOX360コントローラ基板を繋げます。
共通電極は、パターン上で明らかに繋がっている場合
以外は共用しないようにします。
共通部がある場合、XBOX360コントローラ側からいずれか
一本を引き出し、VSHG側で橋渡し接続(一筆書き配線)
することで配線量を減らします。
次に電池の接続ですが、買出しで電池ボックスの購入を
忘れていました。
いずれ買いにいくとして、ここはXBOX360コントローラの
電池ボックスを流用しておきます。

この電池ボックスは真ん中の穴にある梁を押さないと左右の
電池が繋がりません。
厚紙を折りたたんでテープで押さえつけます。
電池と配線をテープで繋ぎます。
電池ボックスと基板を収納し天板を取り付けます。

裏板を取り付けて完成!
と思いましたが、うまく動きません。
ダッシュボードでは問題なく操作できますが、ゲーム内では
どうもLT、RTボタンが押されている状態のようです。
これはLT、RTボタンを外したことで、可変抵抗が繋がっていた
端子間抵抗が非常に大きくなったことが原因のようです。

そこで、これら端子の真ん中と下を配線で短絡させたところ、
ボタンが押されていない状態になりました。
信号の安定のため抵抗を介したほうが良いと思いますが、
自分としては動きゃぁイイのでショートで済ませます。
LTボタンは難なく配線できましたが、RT部はパターンが
剥がれてしまったりとグダグダで、普通に配線できなくなって
しまいました。
接続先のICを探し、その足に接続しようとするもアナログ
スティック部に隠れてしまい分からず・・・。

最終的に、配線途中のビアホール間を短絡させることで
解決しました。
ビアホール径は配線径より細いのでカッターで削ります。
配線を差し込んだ後、半田で固めようとしましたが表面コート
で弾かれてしまうので瞬間接着剤で固定しました。
これで完成です。
※ 2007年12月13日 追記
電池ボックスを一般のものに交換しました。
また、電池交換を容易にするため本体外部に取り付けました。
○ 使用感
安定に動作しています。

VF5の体験版をプレイしてみましたが、独歩や立ち白虎のような先行入力系の操作はアーケードと違和感なく出せます。
入力漏れなどはなさそうです。

ただ、目押しが必要なコマンドは若干早めに押さないと出ないような気がします。
当方は最近プレイしていないので感覚が鈍っているだけかもしれませんが(汗)
ひょっとしたら気になるレベルの入力遅延があるかもしれません。
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