家庭用ゲーム機ネオジオのコントローラーをPCで使えるように改造しました。
○ 改造過程
左がPC用のUSBゲームパッド。サンワサプライのJY-P55USという製品です。980円で購入しました。
これの基板と右のネオジオコントローラーのボタンを繋げます。
USBゲームパッドを分解すると、このようになっています。
小さい基板上のボタンは使用しないのでカットします。
ネオジオコントローラーのほうはこんなかんじです。
各ボタンに対応する箇所をハンダで繋ぎます。
ハンダづけする部分の表面はヤスリで軽く削り、ハンダが乗りやすいようにします。
配線がボタンと基板の間に挟まらないように気をつけながら基板を収めます。
基板と配線が収まった状態。
裏蓋を閉じて完成。
また、このようにスロットを設けて机にクランプで固定できるようにしました。
しっかりと固定されるので操作しやすくなりました。
※ 右の写真はのちに無線化を施したものです。
○ 総評
ボタン、レバーは正しく認識されますが、レスポンスが悪いです。
格闘ゲームのコマンド技はゆっくり入れないと出なくて、素早い連続技や連携は無理です。
jstestというゲームコントローラーのレスポンスを測定するソフトでレバーをグルグルまわす様子をモニタしたところ、
1/60s単位で漏れなくコマンドは送られているものの、実際の入力に対して飛び飛びの入力になりました。
ボタン連打にしても、実際の入力は明らかに1/60s以上の間隔であるのに、サンプリングレートが
不十分であるような挙動を示します。

おそらく以下のような処理がコントローラーのチップで行われているものと考えられます。
チップはPCに信号を送るよりも長い間隔で入力を受け取り、入力を受け取らないフレームでは
直前の入力を参照していると考えられます。

これではかないませんので、別のコントローラー基板への移植を検討します。
コントローラー改造 無線パッド編1に続く)
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