■ 掲載開始日 : 2022年07月17日
■ 最終更新日 : 2022年07月17日
 プジョーのコンパクトカー「プジョー208」の2020年モデル(GTLineグレード)を購入しました。
 納車してから1年半ほど経ってしまいましたがレビューします。
購入動機
選定理由
外装
内装
収納
操作
視界
まとめ

購入動機

 エリーゼのレビューで書いた通り、カーシェアを使うスタイルを採っていたのですが、
主に返却時間に気を揉むのが嫌になり、半年と持たずマイカーを持つ方針に転換しました(汗)

選定理由

 主に家族を乗せることが目的となるため、当然エリーゼのような尖った車は選べません。
 とは言え何か面白みのある車が欲しいと思い、様々なメーカーの車を物色していて「お、これは」と思ったのがプジョーでした。
 i-Cockpitの小径ステアリングはスポーティでエリーゼを思い出させますし、
外観や内装もエリーゼとは異なるベクトルながらも、さすが欧州と思えるカッコよさでした。
 ちょうどフルモデルチェンジしたばかりでしたが、新しいモデルの方が好みだったのでタイミングが良かったです。
 SUVながらコンパクトな2008も検討しましたが、やはり208くらいの大きさが良かったです。
 グレードはデザイン等がより好みな最上位のGTLineを選びました。

 他の候補としては、レンタカーで好印象だったMINIや、マニュアル車を選べるマツダ3やスイフトがありましたが、
やはりプジョーに一番興味を惹かれ、ディーラーで実物を見て&試乗して良さを実感し、購入を決定しました。

外装

■ ボディカラー
 コペン、エリーゼに続き、またもや赤(エリクサー・レッド)です。

 今回、色の決定権は嫁さんにありました。というのも、エリーゼ時代、ただでさえ目立つ形状の上に、これまた目立つ純赤で、
目立つのが嫌いな嫁さんから「もう赤は絶対イヤ」と言われており、今回は好きな色を選んでもらうことにしていました。
 個人的には、この車も赤が一番イイなぁと思っていたのですが、決定権は嫁さんですし、まぁ赤にはなるまいと思っていました。
 ところが意外や意外、嫁さんも赤がイイとのことで、二人とも希望が叶うかたちとなりました。
 白(パール・ホワイト)と迷ったようですが、実物を確認する機会がなく自信がなかったようです。
 後に街中で白を見かけましたが、フツーにオシャレで「白でも良かったかな…」と漏らしております^^;
■ フロント
 遠くからでもすぐにプジョーと分かる、牙のようなデイライトが特徴的です。
 鉤爪をモチーフとしたヘッドライトもカッコよく、GTLineグレードを選んだ理由の1つです。
■ リア
 フロント以上に好きかもしれないリアです。
 抑揚のある凹凸に優美な曲線…。左右のブレーキランプ間に伸びる黒の帯が、エリーゼ S3 CRのリアトランサムパネルを彷彿させる点も高評価。
 こちらも鉤爪ブレーキランプがプジョーらしさを出しています。
■ サイド
 コンパクトカーながら、ずんぐりではなくシュツとしています。
 やはり、なだらかに下がるリアが美しいです。

 マツダのデミオ(現マツダ2)が同様の形をしていますね。
 駐車場で同じ色のデミオがたまたま隣に停められていて、遠くからだと同じ車と錯覚したことがありました(笑)
 デミオも良い車でした

 黒いホイールアーチがSUVライクでユニークです。これもGTLineの良さの1つ。
■ アンテナ
 納車時はこのような長めのアンテナが付いていたんですが、このようなアンテナは好みではなく、ラジオも聴かないので外すことにしました。
 これで遠目にはシャークフィンアンテナのように見えてグッド・・・なのですが、
このようにネジ穴が露出してしまい、雨で錆びたりしそうで精神衛生的に良くない・・・。
 そこでショートアンテナ(CLOSウルトラショートアンテナ「CLAC018BK」)を取付けて埋めました。

内装

■ フロントシート
 ちょうど良い運転姿勢が取れ、負荷の集中等がなく長時間の運転でも全然疲れないシートです。
 アルカンターラもグッドで、エリーゼを思い出させてくれます(未練タラタラ)。

 エリーゼと言い、欧州車のシートは本当に素晴らしい。
 ちょっとビックリだったのが、背もたれの角度調整がレバー式ではなく、これまで見たこともないダイヤル式だったこと。
 売り文句通り微調整し易いのは利点ですが、少しの間シートを倒して寝たいというようなことが気軽にできないです。
 まぁ、自分はシートポジションや角度をできるだけ動かしたくない(再調整が面倒)ので困りませんが、嫁さんは不満のようです^^;
■ リアシート
 質感は同じですが、空間は少々狭めです。
 助手席側は、前席が嫁さんのリラックス姿勢のためにかなり後ろに下げられており、脚が入らなくなっていますので、
後ろに人を乗せるときは前に移動させています。
■ サンルーフ
 今回は、これまでのようにオープンカーは選べなかったものの、
「せめてこれだけは」の思いで付けたオプションが、このサンルーフ(パノラミックガラスルーフ)です。
 これにより室内が明るくなり、オープンに似た雰囲気が得られます。
 炎天下で駐車するとき等は閉めておく(手動)こともできます。
 後部座席の人は視覚的にも開放感を享受できます。
 運転手は運転中、サンルーフ越しの景色を見ることができませんが、
空港近くで信号待ちの時に、離陸したばかりの旅客機を真下から見れることがあり楽しいです。
■ その他
 ダッシュボード周りのカーボン調や、シートにもあしらわれているステッチがオシャレな革調などが上質さを演出しています。
 ドアを閉める音も重厚感があります。
 Bセグとは思えない高級感で満足度高いです。
 色々な色が設定できるアンビエントライトでナイトドライブもオシャレに。

収納

■ グローブボックス
 一見何の変哲もないグローブボックスに見えますが…
 収納部は半分くらいしかありません。
 プジョーの伝統みたいですね。
■ ドアポケット
 車検証を入れています。
 ギリギリですが入ります。
 他に良い格納場所が見付からず…。
■ センターコンソール
 Qi対応のスマホを置くとワイヤレス充電できます。
 自分はGalaxyNote8ですが、長過ぎてしっかり接地させることができず…。
 嫁さんはiPhone8で大きさ的に問題なく置けますが、あまり充電されないことが多く、結局二人とも脇にあるUSBポートから給電しています^^;

 蓋の部分はスマホを横向きで立てられるようになっており、こちらはGalaxyNote8でも立てることができます(後述)。
 ドリンク2本置けます…が、500mlペットボトルのように高さがあるものは、
前方のシフトレバー操作時に当たることがあって、ちと鬱陶しいです。
 1日に大量の水を摂取する嫁さんはいつもペットボトルの水を持ち込むんですが、助手席側のドアポケットに入れてもらっています。
 肘置きの下はけっこう深いです。
 前方に小型のトレイが備わっていて、機械式駐車場の鍵を入れるのに便利でした。
■ シートバックネット
 保険書類や会員証など薄手のものを入れています。
■ トランク
 コンパクトカーではありますが、これまでの車に比べたら圧倒的収容量です。
 左下の方にはゴムバンドがあり、色々挟み込めて便利です。
 写っているのは折畳傘タイプのサンシェードです。
 後部座席を倒すとさらに収容量が拡大!
 普通のことなんでしょうけど、2シーターばかり乗ってきた身としては感動もの(笑)

操作

■ ペダル
 アクセルペダルの反力はちょうど良い感じです。
 一方ブレーキは初期制動が強く、慣れるまでは急ブレーキ気味になることが多かったです。
 輸入車ではよくあるタイプみたいですね。
■ シフトレバー
 経験したことのないタイプで最初は戸惑いましたが、すぐに慣れました。
 手前にあるMボタンを押すとマニュアルモードになります。
 シフトチェンジはパドルシフト(後述)で行います。
■ パーキングブレーキ/ドライブモードセレクター
 パーキングブレーキは電動。
 この車にはオートブレーキホールド機能がありませんが、この電動パーキングブレーキで手動ブレーキホールド的なことができます。
 自分はそのように使うことがありませんが…。

 手前にあるのはドライブモードセレクター。
 エコ/ノーマル/スポーツとあり、スポーツモードを楽しみにしていたのですが、
たしかに回転数は上がり易くなってスポーティさはアップするものの期待ほどではなく、
スピーカーからの疑似エンジン音も「ぷぉ〜〜」という間の抜けた音で拍子抜け…。なんじゃこりゃ??
■ メーターパネル
 写真では伝えにくいですが、車速やメーター針の部分が手前に飛び出す3Dタイプです。
 仕組としては上部の液晶画面をハーフミラーにより重畳しています。

 初めて見たときは「おお!飛び出してる!」と感動したものですが、
3D映画と同じですぐに目が慣れてしまって、今では特に飛び出し感を意識することはありません^^;
 ウインカーインジケーターはここに表示されます。
 ありきたりなウインカー音ではなく少しオシャレで気に入っています。
■ ハンドル
 この車の大きな特徴である小径ハンドルです。
 デザインの良さも然ることながら、太さや握り心地も抜群。
 カーシェア等も含め、これまで運転してきた車の中で最高です。
 運転中の視界はこんな感じになります。
 ハンドルの上にメーターパネルを見るという、レースゲームのUIに近いユニークなスタイルです。
 最初は違和感がありましたが、すぐに慣れました。
 このスタイルでも小径ハンドルのため脚が窮屈になるということもなく、一般よりも低い位置でハンドルを持つする姿勢となります。
 そのため、ハンドルを握り続けても疲れにくいです。
 小径ではありますが、エリーゼとは違ってパワステですから回すのがしんどくなることもありません。
■ パドルシフト
 前述のマニュアルモードだけでなくDレンジでも機能し、短い下り坂等で一時的にシフトダウンしたりできます。
 長い下り坂ではマニュアルモードで適宜シフトチェンジしますが、スポーツ走行を楽しむ車ではないこともあり、それ以外で使うことはないです。
■ クルーズコントロール
 MINIのレンタカーで使用して以来のクルコン。
 今度は前方の車との車間距離まで調整してくれて、ますます便利に。
 渋滞のトロトロ運転も超楽です。
 さらにさらに、レーンポジショニングアシストという機能(写真の左側のボタンでON/OFF)があり、
クルコン中にレーン内を維持するよう自動的にハンドルを切ってくれます。レーン内の位置を好みに調整することができるのもグッドです。
さすがにハンドルを握っていないと、その旨を警告する表示が出て無効になってしまう(接触センサー等ではなく手の反力での検知)のですが、
高速道路巡航においてはほぼ自動運転と言えるレベルです。

 これまで300〜400km程度の長距離運転を何度か行いましたが、これらの運転支援機能により、従来の車よりも劇的に楽になり、
あたかも距離が短くなったかのように錯覚したほどです。
 今の車ってすごいですね…。
■ タッチスクリーン
 各種の設定や制御を行えます。
 面白いのが、この写真のエアコン設定で、この数値、温度(℃)ではなくて快適指数なんです。

 車室内標準モデルを用いた車室内環境予測に関する研究
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsaeronbun/49/1/49_20184037/_pdf/-char/ja

 なるほど、たしかに車内の温度を設定通りに維持するのって難しいですよね。
 別に温度値でなくても、体感に応じてこの指数を調整することで、不便なく快適です。

 ただ、2年目の初夏にガスが抜けて効きが悪くなっていることが発覚し、交換部品が入荷されるまで(世界情勢の影響でなかなか入ってこない)、
ディーラーで定期的にガスを補充してもらうという、輸入車らしい洗礼は受けておりますが…^^;
 最近の車らしく、AppleのCarPlayやGoogleのAndroid Autoに対応しており、
前述のセンターコンソールにあるUSBポート(右側のみ)にスマホを接続すると使えます。
 カーナビに便利だと思い、自分のスマホ(GalaxyNote8)を接続し試してみました。
 ずっと使い続けているYahoo!カーナビを使いたかったものの、Android Autoでは使えず、Googleのナビを使ってみることに。
 状況によって縮尺が自動でよしなに変化する点は気に入ったものの、
Yahoo!カーナビよりも走りにくい道をルートに含めることがあり、採用にはいたらず。
 CarPlayではYahoo!カーナビが使えるので、試しに嫁さんのiPhoneを接続してCarPlayで使ってみたものの、
スマホ上よりも使い辛く、これも使えないなと・・・。
 結局、このようにセンターコンソールに置いたスマホで従来通りYahoo!カーナビを使うことに・・・。
 タッチスクリーンで使えたらめっちゃ便利やねんけどなぁ…^^;

 なお、カーナビ音声や音楽等、スマホの音は車にBluetooth接続して車載スピーカーで鳴らすことができます。

視界

■ 前方視界
 大きな問題はありませんが、右カーブを走行中、Aピラーが邪魔で顔を動かすことが以前より増えたかも?
■ 横後方視界
 Cピラーが太く視界が悪いです。車線変更時等、けっこう緊張します。
■ ルームミラー
 フレームレスでスタイリッシュなデザインのルームミラー。それ越しの後方視界は特に問題なし。
 この車で初めて存在を知った自動防眩式となっており、切替操作をせずとも、昼も夜もちょうど良い明るさで見えます。すごいなぁ…。
■ サイドミラー
 大きくて見易いです。
 端の方のマークで分かる通りブラインドスポットモニタも付いています。
 最近になって「そう言えば全然機能してないなぁ」と思ったら、こういうことでした・・・。
 安心感があって良い機能です。
■ バックビュー&アラウンドビュー
 後進時はタッチスクリーンにバックビューとアラウンドビューが表示され、とても助かります。

 これまたユニークなのがアラウンドビューの方式。
 車体の前後左右の全てにカメラが無いとできないものと思い込んでいましたが、
この車では上の写真のようにリアカメラのみで、後進しながら地面をスキャンするように後方の俯瞰視点映像を構築していきます。
 どの程度かは分かりませんが低コスト化への寄与が大きいのでしょうか。目から鱗です。

まとめ

 小径ハンドルを低めに持つスタイルがかなり気に入り、他メーカー車への浮気が難しくなりました(笑)
 このスタイルに加え、シートの快適さやクルコン、アラウンドビューモニタ等の支援により、とにかく運転が楽で疲れにくい。
 それに加え内装の高級感もある"楽"ジュアリーな車です。
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